CDレンタル店調査 2018年度

当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査(当協会調査員による訪店調査)を毎年実施しており、今年で35回目となる。
調査方式は店舗規模・業態を勘案したサンプル調査により、今年は、全国911店(全店2,043店:2018年6月末現在)の訪店調査を行った。

2018年の特徴

1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積

CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少しており、今年は前年比6.5%減の2,043店となった(図1)。1989年末と比較すると33%の水準である。

店舗面積は前年比3.2%増の932平方メートルとなった。総店舗面積のうち、CDレンタルは横ばいで、DVDレンタルは2.1%増の325平方メートルと微増した。その他は前年比4.4%増の529平方メートルとなり、CDレンタル店において、CDやDVDのレンタル以外の書籍・コミックのレンタル・販売等のサービスの拡大傾向が続いていることが窺える(図2)。




2.レンタル用CDの在庫状況

今年度のレンタル用CDの在庫状況は、シングルが増加、アルバムが減少し、全体では微減となった。シングルの1店舗当たりの平均在庫数は、1,225枚と前年比9.9%増加したが、アルバムの平均在庫数は、19,007枚と前年比3.8%減少した。その結果、1店舗当たりのレンタルCD平均在庫数は、前年比3.0%減の20,232枚となった(図3(a))。

調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数は、営業店舗数の減少の影響もあり、シングルは前年比2.8%増の2,503,301枚であったが、アルバムは前年比10.0%減の38,831,162枚となり、シングル・アルバムの合計では、41,334,463枚と前年比9.3%の減少となった(図3(b))。

なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数15,000枚以上の在庫店は、前年の66.9%から71.9%と比率が拡大し前年から一転して拡大傾向となった(図3(c))。






3.レンタル用ビデオの在庫状況

レンタル用ビデオの在庫数は、DVDの在庫数が微増し、前年比0.2%増の60,228枚となった。ビデオテープのレンタルも、一部の店舗で引き続き継続中である(図4)。

  2018年 2017年 平均
在庫数
前年比
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
ビデオテープ 1.8 242 1.6 467 51.8%
DVD(ブルーレイ含) 99.9 60,228 99.9 60,123 100.2%

※平均在庫数は在庫店の平均