CDレンタル店調査 2011年度

当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査を、毎年当協会調査員による訪店調査により実施している。28回目となる今年は、前回同様に店舗規模・業態を勘案したサンプル調査方式で931店(全店2,810店:2011年6月末現在)の訪店調査を行った。

2011年の特徴

1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積

CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに毎年減少を続けてきたが、2010年6月現在で2,810店と前年比0.5%増と微増に転じ、店舗数の減少傾向はここにきて下げ止まりつつある。(図-1)
一方、店舗面積の大型化についても、1店舗当たり、823平方メートルと前年比5.6%減の微減となり、ここ2-3年は頭打ちの傾向にあるといえる。(図-2)

 

2.レンタル用CDの在庫状況

レンタル用CDの在庫状況については、アルバム在庫を中心に引き続き増加傾向にある。アルバムの1店舗当たりの平均在庫数は、14,080枚と前年比1.5%の増加、シングル在庫数は、972枚と前年比0.8%減少したものの、総在庫数は、15,050枚と前年比1.3%増となっている。(図-3(a))
また、調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数では、シングルで前年比0.1%減の2,730,674枚、アルバムで前年比2.2%増の39,603,373枚、シングル・アルバムの合計では、42,334,047枚と前年比2.1%増となっており、この結果、シングル・アルバム比は昨年の7:93から6:94となった。(図-3(b))
なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数4,000枚未満の小型店は前年比0.6%減の1.5%、在庫数15,000枚以上の超大型店は前年比3.5%増の46.5%となり、大型店の比率が上がっている。(図-3(c))

 

3.レンタル用ビデオの在庫状況

レンタル用ビデオの在庫数については、ビデオテープからDVDへの移行が進み、ビデオテープの在庫率は、前年比25%減の21%、平均在庫数で前年比30%減の1,490枚となった。
また、在庫率がほぼ100%となったDVDについては、引き続き在庫数が増加し、前年比6.6%増の40,044枚となった。そして、急速に普及が進むブルーレイについては、在庫率は96%となり、在庫数については、前年比124%増の740 枚となった。(図-4)

  2011年 2010年 平均
在庫数
前年比
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
ビデオテープ 21 1,490 46 2,130 70%
DVD 100 40,044 100 37,560 107%
ブルーレイ 96 740 95 330 224%

※平均在庫数は在庫店の平均

まとめ

レンタル店のその他の傾向としては、CDレンタルコーナーの面積は増加しているものの、CDセルコーナーは縮小し、書籍レンタルやゲーム、古着売場等へ他業種への移行が進んでいる。このようなレンタル店の複合化の傾向は今後も進んでいくことが予想される。