CDレンタル店調査 2002年度

内容は2002年8月発表当時のものです。

当協会では、全国のCDレンタル店の実態を把握するために、毎年全店調査を実施しています。19回目となる2002年は、4月から7月にかけて、当協会調査員による全国3,620店の訪店調査を行いました。

店舗数2.4%減少

CDレンタル店の営業店舗数は2002年7月末現在3,617店と前年比2.4%減となりました。'89年末の6,213店をピークとしたCDレンタル店の減少は今年も続いており、ピーク時から約2,600店(42%)減少しました。
また、今年1月から7月までの間に、新規開業店は210店、閉店は254店と、464店が入れ替わっています。(図-1参照)

図-1 CDレンタル店数と開業・閉店の推移

CDレンタル店の面積

90年以降、減少する店舗数とは反対に店舗面積の拡大は続いています。店舗全体の面積(他の売場を含む)を見ると566m2で前年に比べて6%増となっていますが、CDレンタルコーナーの面積(56.4m2)は、96年以降ほぼ横ばいになっています。
店舗面積全体の拡大は、ビデオレンタル(230m2、前年比8.6%増)以外に、新品・中古CD販売、書籍、ゲームソフトの販売も兼業する大型複合店の出店が続いているからと言えます。(図-2参照)

図-2 店舗面積(1店舗平均)

CDレンタル店兼業調査

なお、兼業の状況(複数回答による集計)を見ると、ビデオレンタルを兼業している店舗は全体の98.8%(前年98.5%)、DVDレンタル83.2%(前年67.2%)、中古CD販売96.4%(前年96.3%)、書籍販売45.7%(前年42.4%)、ゲームソフト販売46.1%(前年44.5%)といずれも前年を上回っており、特にDVDレンタルが急速に広まってきています。一方でCDレンタル専業店は24店まで減少し、また、AVレンタル専業店(CDとビデオのレンタルのみ)も980店(全体の27%)まで減少しています。

CDレンタル店の在庫

レンタル用CDの総在庫数はアルバム・シングルを合わせて31,031千枚と前年比4.1%減になっています。内訳を見ると、アルバムは前年比2.7%増ですが、シングルは16.8%の大幅減となっています。総在庫数は'97年をピークに減少傾向にあり、'97年対比で総在庫30.6%減、アルバムは11.0%減、シングルでは54.6%減となっています。(図-3(a)参照)

また、1店舗当りの平均在庫数で見ると、アルバムは前年比6%増ですが、シングルは16%減となり、合計在庫数は8,585枚の1.8%減となっています。(図-3(b)参照)

CDの在庫規模による店舗数分布を見ると、中型店(在庫数4千枚~1万枚未満)が4年連続で増加しており、前年比2ポイント増の56.1%、一方、小型店(4千枚未満)は0.2ポイント減の11.3%、大型店(1万枚~1万5千枚)は1.6ポイント減の26.5%、超大型店(1万5千枚以上)は0.2ポイント減の6.1%となっています。(図-3(c)参照)

図-3(a) 総在庫数

図-3(b) 1店舗平均在庫数

図-3(c) CD在庫規模別の店舗分布

CDの種類別に取扱い店の状況を見ると、邦盤についてはアルバム・シングルともほとんどすべての店が取り扱っています。洋盤の場合、アルバムの取扱店が97.2%(前年94.7%)と年々増加してきていますが、一方で、シングルの取扱店は'97年の79.7%をピークに今年は36.2%まで減少してきています。(図-3(d)参照)
CDの在庫の状況を邦盤・洋盤の比率で見ると、アルバムでは63対37、シングルでは99対1とここ数年変化はありません。(図-3(e)参照)

図-3(d) CD種類別取扱店数比

図-3(e) 在庫数 邦・洋構成比

 

ビデオレンタル兼業店のビデオテープの総在庫数は68,671千本(前年比6.4%増)、1店当り平均19,209本(前年比9.7%増)と増加しています。
DVDレンタル兼業店のDVD総在庫数は3,264千枚(前年比93.7%増)、1店当り平均1,083枚(前年比61.6%増)と急伸しているのが目立ちます。2000年対比では、店舗数で2倍、総在庫数では6倍(1店舗当たりの平均在庫数で3.7倍)の伸びを見せています。(表-1参照)

表-1 DVDレンタル兼業店と在庫数
(単位:件、在庫数:枚)
  店舗数 兼業率 総在庫数 平均在庫数
2000年 1,475 37.3% 540,133 295
2001年 2,516 67.2% 1,685,469 670
2002年 3,013 83.2% 3,264,018 1,083

むすび

今回の調査結果から、中小型店の閉店、大型チェーン店の出店により店舗全体の面積や兼業率が増加を続け、年々大型複合化が進んでいることが分かります。一方、CDレンタルのみを見た場合、店舗数の減少(中でもレンタル専業店の減少)、在庫数の減少、CDレンタルコーナーの面積横ばい等、CDレンタル業は全体的に縮小傾向にあります。
音楽業界は、昨今の技術進歩に伴う新しいメディア・流通チャンネルの出現、8cmCDシングルから12cmCDシングルへのシフトなど大きく変化しています。長引く不況による消費低迷を背景に、レンタルユーザーの中心である若年層の人口減、消費の多様化による可処分所得の分散等厳しい環境が続く中、CDレンタル業はさらに大きな転換期を迎えています。