CDレンタル店調査 2015年度

当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査(当協会調査員による訪店調査)を毎年実施しており、同調査は今年で32回目となる。
調査方式は店舗規模・業態を勘案したサンプル調査により、今年は全国925店(全店2,370店:2015年6月末現在)の訪店調査を行った。

2015年の特徴

1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積

CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少傾向にあり、今年は前年比7.9%減の2,370店となった。(図-1)
一方、店舗面積は前年比1.3%増の856平方メートルとなった。内訳は、CDレンタルが78平方メートル、DVDレンタルが318平方メートル、その他が461平方メートルである。(図-2)
また、CDやDVDのレンタル以外のサービスでは、ここ最近、書籍・コミックのレンタル・販売の兼業が増加傾向にある。

 

2.レンタル用CDの在庫状況

レンタル用CDの在庫状況は、アルバムを中心に引き続き増加傾向にある。シングルの1店舗当たりの平均在庫数は、1,142枚と前年比0.7%の増加、アルバムの平均在庫数は、18,708枚と前年比8.0%の増加となり、その結果、1店舗当たりのレンタルCD平均在庫数は、前年比7.5%増の19,850枚となっている。(図-3(a))
一方、調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数は、営業店舗数の減少の影響で、シングルで前年比7.4%減の2,706,929枚、アルバムで前年比0.5%減の44,337,291枚、シングル・アルバムの合計では、47,044,221枚と前年比1.0%減の減少となった。(図-3(b))
なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数15,000枚以上の在庫店は、前年の58.3%から前年比5.9%増の64.2%となり、大型在庫店の比率が一層高まっている。(図-3(c))

 

3.レンタル用ビデオの在庫状況

レンタル用ビデオの在庫数は、DVDは引き続き在庫数が増加し、前年比5.7%増の53,266枚となった。また、ブルーレイは在庫率が初めて100.0%に達し、在庫数は、前年比19.8%増の1,576枚となった。一方、ビデオテープの在庫率は更に減少し、前年の3.4%から2.1%となり、平均在庫数も前年比97.6%の289枚となった。(図-4)

  2015年 2014年 平均
在庫数
前年比
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
ビデオテープ 2 289 3 296 98%
DVD 100 53,266 100 50,383 106%
ブルーレイ 100 1,576 99 1,315 120%

※平均在庫数は在庫店の平均