CDレンタル店調査 2014年度

当協会では、全国のCDレンタル店の実態調査(当協会調査員による訪店調査)を毎年実施しており、同調査は今年で31回目となる。調査方式は、店舗規模・業態を勘案したサンプル調査により、今年は全国906店(全店2,573店:2014年6月末現在)の訪店調査を行った。

2014年の特徴

1.CDレンタル店の店舗数と店舗面積

CDレンタルの店舗数は、1989年末の6,213店をピークに減少傾向にあり、今年は前年比4.8%減の2,573店となった。(図-1)
また、店舗面積は前年比4.0%増の845平方メートルとなった。内訳は、CDレンタルが76平方メートル、DVDレンタルが320平方メートル、その他が449平方メートルである。このように、CD、DVDレンタル以外の書籍・コミックレンタルなどの売場スペースの比重が拡大傾向にある。(図-2)

 

2.レンタル用CDの在庫状況

レンタル用CDの在庫状況は、アルバムを中心に引き続き増加傾向にある。シングルの1 店舗あたりの平均在庫数は、1,134枚と前年比4.5%の増加。アルバムの平均在庫数は、17,326枚と前年比8.7%の増加。この結果、総在庫数は、前年比8.4%増の18,460枚となった。(図-3(a))
また、調査店の合計を営業店数に換算して算出した総在庫数では、シングルで前年比0.3%増の2,924,024枚、アルバムで前年比3.4%増の44,579,838枚、シングル・アルバムの合計では、47,503,862枚と前年比3.2%増となった。この結果、在庫数のシングル・アルバム比率は、6:94となった。(図-3(b))
なお、CDの在庫規模による店舗数分布をみると、在庫数4,000枚未満の小型店は前年の1.5%から0.3%に減少、在庫数15,000枚以上の大規模在庫店は前年の51.6%から58.3%に増加し、より一層大型店の比率が高まっている。(図-3(c))

 

3.レンタル用ビデオの在庫状況

レンタル用ビデオの在庫数については、ビデオテープの在庫率はさらに減少し、前年の7.2%から3.4%となり、平均在庫数でも前年比73.1%の296枚となった。
一方、DVD は、引き続き在庫数が増加し、前年比7.1%増の50,383枚となった。また、ブルーレイは、在庫率は99.3%と前年と変わらず、在庫数は、前年比12.8%増の1,315枚となった。(図-4)

  2014年 2013年 平均
在庫数
前年比
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
在庫率
(%)
平均在庫数
(枚)
ビデオテープ 3 296 7 405 73%
DVD 100 50,383 100 47,042 107%
ブルーレイ 99 1,315 99 1,166 113%

※平均在庫数は在庫店の平均